公認会計士試験 短答式 合格のための戦略〜最速で12月短答を攻略する〜

短答式試験の合格率

短答式の合格率は近年高いですが、約8割以上の方が不合格となっています。
しかし、3回の論文式受験資格を得られることから、まずは短答に合格するのが重要です。

特に、2月と5月で難易度が異なるため、12月に受かりたいものです。


短答式試験に落ちる理由

①戦略の立て方が不適切(インプットの不適切性)
→計算ばかりやる、C論点に時間をかけすぎる

②本番で力を発揮できなかった(アウトプットの不適切性)
→普段しないケアレスミス、得意教科の難化

③教材に対する勉強量が少ない
→教材の理解が希薄化し、使える知識になっていない



最速で受かる戦略の立て方

①について

■優先順位を明確にする
→計算A論点⇒理論⇒計算BC論点です(TACの方)
短答でつまずく=計算A論点の理解不足です
12月短答の財務計算をご覧ください。A論点ばかりではありませんか?
平成30年度12月短答財務計算(出典:公認会計士・監査審査会HP)

■出ない計算論点(C論点)はやらない
→必要な計算論点や理論の対策が不十分になります。
専念の大学生や最上位合格を目指す人以外はやめましょう。

どうしても心配なら、例題を整備しておきましょう。
答練を回す必要性はありません。


財務:  権利落ち、連結キャッシュ、本社工場会計、在外持分会社、事業分離(対価ミックス)
管理:  加工費法、非塁加法、仕損と減損が出る標準原価計算、仕損減損差異


■予備校の答練の点数を鵜呑みにしない
答練は教育目的で満遍なく出題されます。そのため、論点を切ると点数が下がります。

しかし、ミスがA論点かC論点かが重要なのです(ミスの質)。私は答練の点数は低かったですが、本番で取るべき問題を取ることができました。

逆に言えば、答練のC論点で稼いでいた人は本番に弱くなります。


②について
■自分のフォーマットを作っておく
論点に対応する「解き方の手順」をパターン化しておきましょう。

これによって

 □正答率
 □記憶のメンテナンス性
 □捨て問題の判断力

など、様々な恩恵を得られます。


SO、連結(資本連結)、ヘッジ会計はタイムテーブル(クイックメソッド)で解く
連結(成果連結)は仕分けを書く
社債の償還はボックス図を書く

また、自分のフォーマットで解けない問題を「捨て問題」と判断しやすくなります。

■苦手教科を作らない
苦手教科を作る戦略は失敗です。平均点まで整備しましょう。
得意教科が難化した場合、点数が著しく悪化してしまいます。

苦手教科を作るのは、レバレッジが大きい博打をすることになります。


③について

■一ヶ月200時以上は確保する

勉強量は大変重要なファクターです。
講義や問題集を1回完了する程度では使える知識になりません。

一日4〜5時間程度(一ヶ月150時間程度)では正直足りません。

効率化のメソッドは一日の勉強量を10時間→7.5時間程度に減らす効果はあっても、
それ以上に減らすのは一般人には困難です。


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