公認会計士試験 短答式 理論科目の攻略法
論文式の夏は過ぎ去り、涼しい秋の季節です。
論文理論と異なり、やることが明確に決まっています。
短答理論で落とすのはとてももったいないことです。
皆さま、12月の短答式試験に向け教材を回転する毎日をお過ごしかと思います。
理論、苦手ではないですか?
会計士試験の予備校では、伝統的に計算科目を重視し、「理論科目は計算が固まってから」とする傾向があります。
受験のプロである講師の言葉はある意味正しいです。僕が講師だったら同じことを言います。
でも、アマチュアである受験生からすれば、「合格点が欲しい。以上。」というのが本音です。計算だろうが理論だろうが合格点を取れれば問題ありません。
この視点から解説していきます。
理論問題の本質
理論の本質は至ってシンプルです。
予備校の教材を覚え、試験当日に吐き出す。
知らない問題は答えられない。
論文理論と異なり、やることが明確に決まっています。
短答理論で落とすのはとてももったいないことです。
よくある間違い
×計算を固めてからと言って11月まで放置する
→1か月で回転させられる量ではありません
×講義だけ受けっぱなし
→講義だけで完結させられるのは天才だけです
×たくさん問題集をやる
→どの問題集も問題は似たようなものです
×どこどこの予備校の問題集がいい、などと情報収集ばかりする
→同上
×暗記を軽視し理解ばかり追求する
→暗記と理解は両輪です
×法令や基準をやたら閲覧する
→それらをまとめたのがテキスト。テキストでわからないものがあったときに留める
×法令や基準をやたら閲覧する
→それらをまとめたのがテキスト。テキストでわからないものがあったときに留める
各科目の勉強法
各科目使う問題集は限りなく少なくすることをおススメします。
必要なのはあやふやで広い知識ではなく、正確な知識です。
財務
テキスト+問題集
◆問題量が多く、予備校のC論点からも出る可能性が十分ある
◆制度的な問題も多く、理解より暗記が重視される
◆理論を瞬殺できれば計算に時間のゆとりが生まれる
管理
テキスト+原価計算基準+問題集
◆他科目と違い、基準からそのまま出題される→基準の読み込み必須
◆管理会計の理論は深追いしない→知らない問題は即座に損切りする
◆理論を瞬殺すれば時間のゆとりが生まれる
企業
テキスト+問題集
◆趣旨から類推できる問題があり、理解も重視される
◆勉強時に条文をいちいち引かないこと
◆論文論点に気を取られないこと
監査
テキスト+問題集
◆主に基準、基準改定前文、監基報、倫理規則から出題される
◆趣旨から類推できない問題が多く、正確な暗記が要求される
◆テキスト外から出ることも多い
◆テキスト外から出ることも多い
◆近年は監査制度の歴史の問題が頻出
◆倫理規則や改訂前文を一読(精読でない)すると有利
◆倫理規則や改訂前文を一読(精読でない)すると有利