会計士試験に合格して体育会をやめた理由
体育会辞めました。
私は大学1年4月~大学3年8月まで体育会に所属していましたが、
論文全国模試2回目の結果発表前日に退部しました。
公認会計士受験生にもそうでない人にも、
体育会を辞めるかどうかで悩んでいる人がいらっしゃると思います。
結論から言うと、入部してよかったし退部してよかったです。
体育会だけが世界ではありません。
体育会だけが世界ではありません。
退部した理由
1.飲み会・合宿の費用
受験生の僕にはお金がありませんでした。
親に頼みこんでまで支出する熱意は失われていました。
例 夏合宿8万円、新歓費3万円、その他合宿等8万円
飲み会4500円前後/回、その他消耗品5000円/月
ただ、もっとかかる体育会も多くあるでしょうし、
これは退部の要因としては小さなものです。
2.アルバイトの強制
宴会場所確保のため、毎年一人下宿生にアルバイトを強制していました。
バイト先はブラックではないですが、体育会の都合でアルバイトを強制する時代錯誤さ、
やりたいアルバイトをやれないもどかしさがありました。
そもそも、宴会場所確保のためにパイプ役が必要だったのは過去の話であり、
汚い飲み方をしたために場所がなくなったからです。
3.パワハラ文化
特に一年に対して厳しいものがあります。
最近は緩和が著しいですが、
僕の1つ下の代までは、新入生だけを対象とした合宿があり、
大変に厳しく理不尽なタスクが課されます。
過去に病院送りとなった者や失禁した者、キツさに夜逃げした者まで
出しながら続けたあたり、自浄作用の無さを露呈しています、
4.一発芸の強要
はじめに断っておくと、一発芸をやること自体はきらいではありません。
他人に強制するつもりはありませんが、自分からやることもありました。
他人に強制するつもりはありませんが、自分からやることもありました。
ただ、1年に5回程度の宴会芸シーズンは深夜まで部室で芸を考えなければなりません。
下手な芸をすると評価が下がるからです。
時間を浪費している自覚がありましたし、睡眠不足になったり、
授業を切らなければいけなくなったり、非生産的でした。
後輩が芸をやらされているのを見るのもつらく、
その場の雰囲気を壊さないために笑顔を作っていました。
芸がつまらないと先輩からビールの王冠が飛んできます。
5.OBの干渉
体育会は年功序列ですので、OBの言うことに従わなければなりません。
悪い方ではないのですが、いささか時代遅れで非効率なのが現状でした。しかし、年功序列でOBの意見が反映され続けるため、前時代的な風習が一掃されないままでした。
ただ、会計士業界の先輩方は良識的で学生思いであり、
大変に救われた記憶があります。
6.過度な引き留め
人数の多い体育会ではないので、退部者への引き留め工作がありました。
普段は上から文句を言う上級生が急に優しくなるのは薄ら寒いものでした。
確かに退部者が出ると係が回らなくなる部分もありましたが、
効率化の方法はいくらでもありました。
実際、当時の主将が「簡単に辞められる部活にしない」旨の発言をしています。
上級生に相談するだけでは退部できなくなり、同期全員の承認を取ってこいと言われた後輩もいました。
退部を禁止する根拠がどこにあるか私には分からず、不信感を抱きました。
退部を禁止する根拠がどこにあるか私には分からず、不信感を抱きました。
最後に
私年生が雑用を任されたり、不真面目な練習態度への指導されたりすることは問題ないと思っていますし、厳しい練習が目的のために不可欠なことも分かります。
先輩ひとりひとりも人間的にはいい方でしたし、大変多くのことを学ばせて頂きました。
会計士界隈は体育系とかけ離れた優しい人も多いので、世間の厳しさを知る良い機会ではありました。就職活動の話のネタにも困らずにすみました。
大学側からの規制もあり、未成年飲酒の強制もありませんでした。
他の体育会の現状を見ると、マシな方だと思います。
長時間の拘束・過度の食事制限・暴力・飲酒強要の話は頻繁に聞きます。
しかし組織として見ると、胸を張ってOBだと言えるようなものでは必ずしもありません。
正直、世間的には優秀とされる大学の組織がこの程度のものかと失望しました。
私は、受験勉強のため、全てのイベントに参加していたわけではありません。つまり、発言力がなく現状を変えることはできませんでした。
もう昭和でないどころか、平成も終わろうとしています。